金木犀‐Fragrant olive‐
- 神谷一姫
- 2015年10月6日
- 読了時間: 2分

夏の暑さも身を隠し、吹く風も少し肌寒く感じるような季節がやってきました。哀愁漂うこんな季節に咲く、美しく芳しい花をご紹介したいと思います。皆さんもご存じであろう金木犀(キンモクセイ)です。
オレンジ色の花をつけ芳しい香りを漂わせて私たちを魅了する花。金木犀は9月が全盛期の花であり、甘く香り高いことからお酒やお茶などにも用いられるそうです。そんな金木犀の花言葉は「謙虚」「気高い人」です。「謙虚」とは、その甘くすばらしい香りに反して控えめな花をつけることにちなんでいて、「気高い人」は、雨が降るとその芳香を惜しむことなく潔く花を散らせることにちなんでいるそうです。
一般的な被子植物は両性花というメシベとオシベの両方をもった植物が多いのですが、金木犀は雌雄異株という植物で、雌花を咲かせるメスの植物と雄花を咲かせるオスの植物に分かれており、日本の金木犀は雄株がほとんどだそうです。さらにオレンジ色の花をつける金木犀は白い花をつける銀木犀の変種といわれています。単に「木犀」という場合は一般的に銀木犀を指します。銀木犀にも香気がありますが、金木犀ほど強くはありません。
英語では「Fragrant olive(香りのよいオリーブ)」と呼ばれる金木犀。皆さんも甘い香りを漂わせ秋の訪れを祝福するように咲き誇る金木犀を探してみてはいかがでしょうか。
コメント