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身体運動「火気使用実習」

  • 高野
  • 2015年1月10日
  • 読了時間: 2分

 一年生の必修講義である身体運動の時間に「火気使用実習」が行われた。その内容と目的とは、十文字学園女子大学新座キャンパスの周辺にある雑木林などの自然環境と自然資源を活用し「火気の取り扱い」について学ぶこと。さらに、火の取り扱いに伴う危険性を認識しつつ火を安全に使う知恵を学ぼうという試みである。これは郊外にある大学だからこそできる特徴であり、できる限り自然に近い形で焚き火を体験しようというものだ。

 まず初めに、自分たちで薪を拾ってくるところからスタートした。十文字学園女子大学のグラウンド奥の雑木林から使えそうな落ち葉や小枝、木々を収集し焚き火をつくった。ただ単に落ち葉と言っても種類があり、栗の葉や桑の葉は火力が強まるが、それに比べて銀杏の葉や枝は水分が豊富であるため燃えにくい、ケヤキやさくらの葉は煙が出るなど、こういったことも細かい知恵である。

 次に、集めた薪を一か所に置き、火を熾しアルミホイルに包んださつま芋はもちろん、じゃがいもなども入れられた。ほかにもりんご、マシュマロなど数多くの食材を学生たち自身が持参し、直に自然と触れ合いながら焚き火を楽しんでいた。中には調味料として、マヨネーズを持参する学生もいた。そんな学生たち何人かにインタビューしたところ、「煙がひどいですがみんなで食べる焼き芋は柔らかくて甘く、とてもおいしいです。」「なかなか火が点かず苦戦しましたがやっと焼けてみんなで一緒に食べられたときは達成感が生まれました。」とそれぞれ答えてくれた。

 最後は先生と学生たちで鎮火まで見届け、後片付けをし「火気使用実習」は無事に終了した。

身体運動の講義は、学科を越えての必修講義である。自分の学科の学生たちと楽しむだけでなく、普段かかわることの少ない他学科の学生たちとも気軽に楽しめる、一年生には嬉しい貴重な講義だ。十文字学園女子大学が自然に恵まれている土地にあるからこそできたこの「火気使用実習」は私たち学生の生活に活かすことのできる講義になったのである。

 
 
 

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