パラリンピック ~オリンピックに負けない歴史~
- 椿姫
- 2014年9月28日
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パラリンピックは、障害者の人たちのためのオリンピック的な存在である。パラリンピックはどうしても、オリンピックのサブ的な立ち位置にいる印象が強い人も多いだろう。それゆえ、歴史もそこまで深くないのではないかと思う人も多数いる。しかし、実はオリンピックと同じくらいの歴史があるのだ。
起源は1948年、医師のルードウィッヒ・グットマン博士の提唱により、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技大会が始まりと言われている。それから第2次世界大戦で、主に脊髄を損傷した兵士たちのためのリハビリを兼ねての大会が回を重ね、1952年に国際大会となったのだ。
当初はリハビリステーションのための大会であったパラリンピックだが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展している。パラリンピックに参加するためには国際パラリンピック委員会(ICP)が定める厳しい審査をクリアしなければならない。しかし、回を重ねるごとに選手層が増し、大会レベルが高くなっている。2004年のアテネ大会では448の大会記録と304の世界記録が更新されている。出場者も車椅子使用者から対象が広がり、もうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)という意味で、「パラリンピック」という公式名称も定められた。
注目してほしいことは、どんな人でもスポーツを通じて分かり合えるものがあるということである。2020年の東京大会でもパラリンピックが開催される。更なるオリンピック・パラリンピックの発展、そして多くの人たちを楽しませてくれることを期待してやまない。
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