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自然を五感で感じて

  • 大空裕美
  • 2015年6月27日
  • 読了時間: 2分

 埼玉県比企郡ときがわ町に行ったことがあるだろうか。ときがわ町は、東京から約1時間。埼玉県中部に位置し、人口約1万3千人、大部分が山林や丘陵地帯の町である。名産として、原木きのこ、アピオス、のらぼう菜、埼玉青なすがある。また1300年の歴史を誇る慈光寺がある。

 5月10日、ときがわ町の都機川上流の“木のむらキャンプ場“にて、ファミリー釣り交流会が開催され、ボランティアとして参加させていただいた。私は初めてときがわ町に訪れた。この日は天気も良く、「本当に埼玉県だろうか」と思ってしまうほど、自然が豊かで空気がとても美味しい。景色が広大で美しく、一瞬でときがわ町に魅了された。

 釣り会場となった渓流では家族みんなが自然の中で釣りを楽しんでいる様子で、子供たちが自然と交わる姿がまぶしかった。地元の人たちが手作り品を売る姿も優しさに包まれていた。釣り大会の抽選会ではボランティアとしてお手伝いをさせていただき、人の役に立つことが一番の喜びだと改めて実感した。

 釣り大会の合間を縫って、ときがわ町長の関口定男さんが私たちに〝特別講義〟をしてくれた。そこで一番驚いたことは、「木々は40年も経てば二酸化炭素を吸わなくなる」ということ。木はたくさんあれば良いという問題ではないのだ。40年ほどのサイクルで伐採しそれを再利用して、より良い循環を作り出すことこそが大事だという。それにより花粉症も軽減するはずと関口町長。環境破壊も人間が主な原因であり、良くするのも悪くするのも人間である。そうであるならば環境と共存し続けるための意識を日ごろからいかに持つかが重要だと思った。

 ときがわ町には、関東平野を一望できる堂平山など他にもたくさんの見所がある。ときがわ町の観光ガイドには、「人と自然のやさしさにふれるまち」とある。まさにその言葉通りで、自然も歴史もあり素晴らしいまちであった。実際に行って五感で感じてほしい。

 
 
 

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