濃厚な埼玉のお茶、狭山茶
- 一ノ宮茉莉
- 2014年9月30日
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狭山市や入間市を筆頭に埼玉県西南部各市に広がるお茶畑は狭山茶の産地である。茶業が成り立つ、いわゆる経済的北限産地でもあり、他産地より寒冷のため、他地では年3~4回摘採するのに対し狭山茶は年2回となっている。また、越冬茶葉が自然に厚くなることが狭山茶のコク味を出す秘訣だそうだ。仕上げ加工は、古来より「狭山火入れ」と称される独特の火入れ技術が生かされている。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という茶づくり歌があるように、狭山茶は古くから味に定評がある。味が甘く濃厚で、価格面でもお手頃のため愛飲するお茶好きは多い。日本三大茶のひとつと言われているが、生産量が少ないために知名度は低く、販売は製造直売型が多くなっている。
お茶は古来より飲まれている唯一の飲み物である。コーヒー、紅茶、清涼飲料水とつい手が行ってしまうが、たまには狭山茶の香りや味を楽しむのも一興ではないか。
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